09/22

NZの高校生で、大学等に入学したい人には、大学の入学資格を得るためにクレジットというものが必要です。
そのクレジットは、NCEAと呼ばれる試験をクリアするともらえます。
僕も、プライベートで数学を教えながらNCEAの対策を練ったりしているのですが、数学に出てくる英語って、やっぱり独特で難しい。
さすがに僕は数学ばっかりやっているので、文章が多少わからなくても、問われていることは数式やポイントになる用語さえわかってしまえば解けてしまうんですが、生徒にその状態で教えるわけにはいかないので、一生懸命英文を読み解いてから生徒に教えます。
その英文読解が、自分の読解力向上に割と役に立っているなぁって最近思うんです。

最近は、もっぱらIELTSの参考書と、このかた→英語達人への道のブログよ読んで英語を勉強しているのですが

数学に関する英語を学ぶときは、僕はなぜか積極的になれるんです。
昨日、perpendicularという単語が現地校の授業に出てきて、全くその単語の意味を知らなかったので、完全に泡食ったのですが、その後その単語について先生方に聞きまくって覚えてしまいました。
垂直に交わっている直線の位置関係のことらしいです。

興味のあるものに対しては、やはり脳は自然に働くものですね。
すぐに覚えてしまいましたよ。

そんな時にこんな記事を読みました。
NZ Herald Focus host Tristram Clayton attempts the NCEA maths exam that left students in tears

今回行われた高校1年生のNCEAの数学が難しすぎるという話題です。
テストが難しすぎてニュースになるってのは、すごいなぁって思いましたよ。
確かに、僕が受験を意識しているときは「今年のセンター試験はすごく難しかった!」とか、予備校の先生が問題の質が悪いってクレームをつけたりしてたことはありましたが・・・。
このニュースのように、実際ニュースキャスターの人が解いて見せるって言うのがKIWIっぽくていいですね(笑)
しかも、2問は正解してたよって最後に言われるあたりも(笑)

ちなみに、僕も解いてみたのですが、僕はNZの数学に関していうと、まだビギナーなので、昨年度より今年度のほうがはるかに難しい、という気持ちがよく分からない、というのが本音ですかね。
特に難易度が異常に高いとは思わないですし、たぶん補習校に通っていた生徒で、数学が得意な生徒はみんな難なくクリアするだろうなぁって思いながら解いていました。

でも、僕思うんです。
ここで「今年の問題が難しすぎるよ!」と先生方が叫ぶよりも、NZの数学教育全体の見直しをしたほうがいいと。
NZの数学は、NCEAのレベルになると、数学としての質がぐっと上がり、数学としての学問としては面白くなるんです。
でも、その半面、内容は難しくなります。
それまでのステップがのんびり過ぎるところから、本物の数学に一気に加速するので、学ぶ側としてはたまりません。
(まるでlogのグラフのように)ある一定のところから異常なほど難易度が急激に上がるんです。
そこでみんな挫折してしまうわけですよね。
日本でも、高校2年生から急に難しくなるような気はしますが、NZの数学のそれと比べると優しいものです。

僕の感じたNZの数学教育の問題点を2つここに書いておこうと思います。
結構な辛口で書きます。
きっと賛否はあると思いますが、これは僕が日本とNZ、そして補習校での数学教育を経験してきた中で感じたことで、それを包み隠さず書いてみようと思います。
NZで子育てをしている人は、ぜひ参考にしてください。

①国が立てているカリキュラムが、明確でないこと、また、成長段階に見合ったカリキュラムではない。
ナショナルスタンダードというものがどの教科にも存在して、それに対して生徒がそれを満たしているかどうかが成績をつける基準になるのですが、その枠組みがふわっとしているのと、具体的に成長段階に見合った「こういう問題を解けるようにしてね」という明確な注文がないこと。もしかしたら、僕が知らないだけで、そういったものがあるのかもしれないけど、少なくとも先生方はそれを把握していない。もっというと、そのあたりの先生方の評価に対する感覚が一人ひとり違ったりします。

日本でいえば「あぁ、分数ね、これなら○年生からはじまりますよ。これに関しては、大体これだけの練習をすれば大体の子が習得できます」とか、小学校の先生だったら誰でも知ってます。
そういった共通した判断基準がNZではあいまいであることで、生徒自身が「俺、この年なら九九ぐらいできてないとやべぇなぁ。」って認識することすらできないままズルズル学年が上がっていってしまうんです。
また、成長段階に見合った数学の難易度を提供できていない現状から、できる子はつまらない復習を強いられ、できない子には「またおんなじことやんのかよ」という印象を与える。先生方はグループ学習で一生懸命対応していますが、現状機能していません。
これに関して、僕は先生が悪いとは思いません。僕の働いている現地の先生も、日本の先生と同じように、みんな一生懸命取り組んでいます。彼ら彼女らの仕事に対する姿勢に問題はないと僕は思っています。
要は数学教育のシステム自体に大きな欠陥があると思っています。



②数の計算の方法に凝りすぎ。
NZには、Numeracy Projectというものがあり、四則演算をいろんな角度で見て、効率よく計算をしていくという勉強を推し進めています。その時に「ひっ算は使わないでときなさい!」などと言われ、日本のやり方で慣れている生徒たちは、むりやり別の計算方法を叩き込まれ困っている子供がたくさんいます。
とは言っても、Numeracy Project自体を否定するつもりはありませんし、むしろいいとは思うのですが、そこに時間をかけすぎるというのは考え物かと思います。というのも、四則演算は、算数・数学でいうと、ただの道具であり、計算をすることがゴールではないんです。
もっというと、数学では、計算は早く正確にできれば、どんな方法で解いたかなんて全然重要ではないんです。
目の前にある出来事・問題をどう数学的にとらえ、どう解決していくかを考えることのほうがよっぽど計算より重要なんですよね。
むしろ、計算が遅い人のほうが数学的センスが磨かれる場合もあります。
だって、計算をできるだけ避けて解く方法を選ぶセンスがついたりするので、最短距離で物事を解決できる目が養われたりすることが多いんです。
ちなみに僕はそのうちの一人でした。


この2点を認識しながら生徒に数学を教えていると、割と「あぁ、ここ抜けているからこの子は数学ができないんだなぁ」とかすぐに分かって、その子に対して適切な指導をすることができたりします。

ということで、このブログではあまり触れることのなかった僕の仕事の専門分野の内容について、今日は少しだけ書いてみました。
英語圏に住んでいらっしゃる方、ぜひ、お子さんの数学教育の参考にしていただければと思います。
また、英語圏にお住まいで、ご自身のお子さんの数学教育について困っている方がいらっしゃいましたら、できる限りではありますがアドバイスしますので、メッセージください。

では。


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2 Comments

  • Name:ふにゃこ
  • そう思います!!
    イクメンさんが仰ると説得力があります!! イクメンさん、通信指導してくれませんか^^;
  • 2016/09/23 16:33 | URL   [ 編集 ]
  • Name:leader
  • 将来的には、出前でスクールホリデープログラムでも立ち上げようかなぁ・・・なーんて思ったりしています。
    その際にはご連絡させていただきます!
  • 2016/09/24 18:06 | URL 

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